特殊な文字
Jw_cadでは特殊な文字を表示させたり、印刷時にファイル名や日時などの情報を出力したりできます。
ファイル名や日時などを追加して印刷する
文字コマンドで特定の埋め込み文字を作図すると、作図ウィンドウには入力した文字がそのまま表示されますが、印刷時にファイル名や日時などの情報を出力することができます。
ただし、メニューバー【設定】→【基本設定】→【一般(2)】の【プリンタ出力時の埋め込み文字(ファイル名・出力日時)を画面にも変換表示する。】にチェックを入れると、作図ウィンドウにも変換された文字列が表示されます。
埋め込み文字は、1つの文字列中に1つだけ使用でき、2つ以上記述すると無効になります。
入力する文字の1文字目は変更可能なものもあり、表示される数値が1桁のとき、1文字目が「_」または「&」の場合は数値の前に半角スペース、「=」または「%」の場合は数値の前に半角「0」、「$」の場合は数値の後に半角スペースが追加されます。
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
&F | フルパスのファイル名 |
&F1〜9 | 図面データの置かれたフォルダから上に数えてn(1〜9)個目のフォルダ名 |
&f | ファイル名(拡張子なし) |
%f | ファイル名(拡張子付き) |
%f1〜9 | ファイル名の指定長さ(1〜fバイト)表示 |
&fsn | 半角スペースで区切られたファイル名の左から数えてn(1〜9)個目の文字列 |
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
=F | ファイルの保存日時(日付と時間) |
=f | ファイルの保存日時(日付のみ) |
=y | 西暦(下2桁) |
=Y | 元号(平成××年の「××」) |
=E | 元号(平成××年または令和××年の「××」 元年の場合は「元」) |
=GG | 元号(「平成」または「令和」 1文字目のGは半角、2文字目以降のGとEは全角。以下2つも同様) |
=GGE | 元号(「平成××」または「令和××」 令和元年の場合は「令和元」) |
=GGEE | 元号(「平成××年」または「令和××年」 令和元年の場合は「令和元年」) |
=m | 月 |
=ma | "JAN"〜"DEC" |
=d | 日 |
=wa | "SUN"〜"SAT" |
=h | 時間(12時間表示) |
=H | 時間(24時間表示) |
=M | 分 |
=S | 秒 |
=n | 「AM」または「PM」表示 |
=N | 「前」または「後」 |
=J | 日付一括表示(「平成xx年xx月xx日」または「令和xx年xx月xx日」) |
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
%mm | ファイルメモ |
%m1 | ファイルメモの1行目 |
%m2 | ファイルメモの2行目 |
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
%SS | 尺度 |
%ss | 縮尺の分母、倍尺の分子 |
%SP、%sp | 印刷時の出力倍率を補正した尺度 |
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
%y | 西暦(下2桁) |
&Y | 元号(平成××年の「××」) |
&E | 元号(平成××年または令和××年の「××」 元年の場合は「元」) |
&GG | 元号(「平成」または「令和」 1文字目のGは半角、2文字目以降のGとEは全角。以下2つも同様) |
&GGE | 元号(「平成××」または「令和××」 令和元年の場合は「令和元」) |
&GGEE | 元号(「平成××年」または「令和××年」 令和元年の場合は「令和元年」) |
&m | 月 |
&ma | "JAN"〜"DEC" |
&d | 日 |
&w | 曜日 |
&wa | "SUN"〜"SAT" |
&h | 時間(12時間表示) |
&H | 時間(24時間表示) |
&M | 分 |
&S | 秒 |
&n | 「AM」または「PM」表示 |
&N | 「前」または「後」表示 |
&J | 日付一括表示 |
&J1〜9 | 指定数値(1〜9)分の均等割り付け |
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
%T | 作図時間 |
文字列の途中で書体を変更する
文字コマンドで、文字列の途中で制御文字を入力すると、それ以降の文字の書体や色を変更することができます。
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
^! | 太字 |
^/ | イタリック |
^_ | アンダーライン |
^- | 消字ライン |
^$1〜9 | 文字色をNo1〜9に変更 |
^# | 標準書体にする(文字色を除く) |
^¥ | フォントを「MSゴシック」にする |
^& | フォントを元に戻す |
^% | 制御文字による変更を戻す |
^* | 制御文字を無効にし、制御文字をそのまま表示する |
^^ | 無効にした制御文字を有効にする |
特殊な文字を作図する
入力文字 | 出力文字 |
---|---|
^u | 上付文字(例:「m^u3」→「m3」) |
^d | 下付文字(例:「O^d2」→「O2」) |
^c | 中付文字 |
^o | 中心重ね文字(例:「◯^o丸」→「」) |
^w | 半角2文字の中心重ね文字(例:「□^w99」→「」) |
^b、^B、^n | 重ね文字(b、B、nでは重なる割合が違う) |
^1〜9 | 文字の均等縮小(1〜9バイトまで縮小する値を選択) |
式の計算
文字コマンドで文字を入力した後に、CTRLキーを押しながら文字位置を指示すると計算結果を作図することができます。このとき、「計算式」だけを入力すると答えだけが作図され、「計算式=」と入力すると「計算式=答え」が作図されます。
計算式にはかっこが使用でき、このほかに使用できる計算式は以下のようになります。
入力文字 | |
---|---|
四則演算 | ++ -ー **× //÷ |
べき乗 | 数値^数値 |
アークタンジェント | //数値 //(式) a数値 a(式) |
cos | c角度 |
sin | s角度 |
ルート | √数値 q数値 |
上付き文字のべき乗 | 数値^u0〜9 |
整数の余り | 整数%整数 |
整数化 | i数値 |
指数 | 数値e整数 |
絶対値 | b数値 |
16進数→10進数 | 0x0 〜 0xffffff &0 〜 &ffffff |
常用対数 | I数値 |
自然対数 | n数値 |
eのべき乗 | j数値 |
円周率 | π p P |
目盛りX寸法 | x |
目盛りY寸法 | y |
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