外部変形|バッチファイル
バッチファイルの1行目の文が、ファイル選択時の「メモ」の項目に表示されます。
「REM」は、バッチファイルのコマンドとしては注釈(コメント)になりますが、Jw_cadの外部変形では「REM」文の後にJw_cadが参照する内容を記述します。因みに、小文字の「rem」でも問題ないようです。
コマンド | 機能 |
---|---|
#jw, #jww | jw_cad用外部プログラムの宣言 |
#cd | カレントディレクトリの設定 |
#hf | ファイル名の書き出し |
#h0〜h4 | データ範囲選択指定 |
#hp | 範囲選択データの基準点設定 |
#hc | 範囲選択のコメント表示 |
#ht1〜ht4, #ht10, #ht20, #ht30, #ht40 | ブロック、曲線、寸法図形、ソリッドの消去と書き出しをしない設定 |
#g0, #g1 | データ選択時のレイヤグループの指定 |
#zs | 図面サイズの書き込み |
#bz | 図面寸法でデータ書き込み |
#hr | 外部変形の繰り返し指定 |
#h/ | 別の外部変形への移行 |
#gn | レイヤ状態の書き込み |
#zz | ハッチ、図形、寸法、建具属性の書き込み |
#zk | 日影図計算の条件の書き込み指定 |
#zw | 線幅の設定・変更の書込・読込指定 |
#zc | 文字基準点の書込を指定 |
#0〜#99 | 指示点の指定 |
#2#〜#99# | 連続指示点の指定 |
#1- 〜 #99- | 指示点間に仮線表示の指定 |
#1ln 〜 #99ln | 指示点の指定時に線の指定 |
#1ci 〜 #99ci | 指示点の指定時に円・円弧の指定 |
#1ch 〜 #99ch | 指示点の指定時に文字の指定 |
#c, #f | 実行時の起動オプション |
#c&&, #f&& | オプションの確認・追加を指定 |
#e | バッチファイルによる設定終了 |
REM #jw, REM #jww|jw_cad用外部プログラムの宣言
「#jw」はJw_cad(DOS版)用外部プログラムの宣言です。
「#jww」はJw_cad(WIN版)の宣言となり、JWW形式になります。文字のフォント名、文字任意サイズ寸法、ブロック基準点座標、ブロック名、寸法図形データを書き出します。
「#jw」か「#jww」のどちらかの記述がないと、外部変形プログラムの選択画面にファイルが表示されなくなります。
REM #cd|カレントディレクトリの設定
実行時に外部変形用バッチファイルがあるディレクトリがカレントになり、そのディレクトリに書出・読込用の「JWC_TEMP.TXT」というファイルが作られます。
この指定がない場合は「jw_win.exe」があるディレクトリがカレントになります。
REM #hf|ファイル名の書き出し
現在編集中のファイル名(フルパス)を書き出します。
「file=ファイル名」で書き出されます。
REM #h0 〜 h4|データ範囲選択指定
データの選択方法の指定です。
REM #h0
データ選択を行わず、データの書き出しは無しです。
REM #h1
範囲内のデータのみを選択します。
REM #h2
範囲内のデータと、範囲内外にまたがる線データを選択します。
REM #h3
範囲内の文字データのみを選択します。
REM #h4
データ選択を行わず、読取可能データを書き出します。
REM #hp|範囲選択データの基準点設定
範囲選択データの基準点を強制的に用紙左下に設定します。
REM #hc|範囲選択のコメント表示
範囲選択時にコメントを表示します。
REM #hc図形を選択
上記の場合「図形を選択」という文字が表示されます。「#hc」の後にスペースは必要ありません。
REM #ht|特定の図形の消去と書き出しをしない設定
ブロック、曲線、寸法図形、ソリッドの消去と書き出しをしない設定
REM #ht1
ブロックを消去しない
REM #ht10
ブロックの消去と書き出しをしない
REM #ht2
曲線を消去しない
REM #ht20
曲線の消去と書き出しをしない
REM #ht3
寸法図形を消去しない
REM #ht30
寸法図形の消去と書き出しをしない
REM #ht4
ソリッドを消去しない
REM #ht40
ソリッドの消去と書き出しをしない
REM #g0, #g1|データ選択時のレイヤグループの指定
REM #g0
データ選択時、書込レイヤグループのみ選択します。
REM #g1
データ選択時、全レイヤグループを選択します。
無指定の場合は「REM #g0」の書込レイヤグループのみの選択になります。
REM #zs|図面サイズの書き込み
用紙サイズを「hzs 横寸法 縦寸法」としてmm単位で書き出します。
REM #bz|図面寸法でデータ書き込み
図面寸法でデータを書き込みます。
REM #hr|外部変形の繰り返し指定
現在行っている外部変形を繰り返します。
REM #h/|別の外部変形への移行
現在行っている外部変形終了後に、別の外部変形への移行を指定します。
REM #h/外部変形2.BAT
REM #gn|レイヤ状態の書き込み
レイヤグループ状態、レイヤグループ名、レイヤ状態、レイヤ名を書き込みます。
以下のように書き込まれますが、詳細は「外部変形 書き込みデータ」へ。
lg0 11 lgn ly0 11 lyn ly1 11 lyn ︙
REM #zz|ハッチ、図形、寸法、建具属性の書き込み
ハッチ、図形、寸法、建具の属性を書き込みます。
- z1:ハッチ属性
- z2:図形属性
- z3:寸法属性
- z4:建具属性(包絡処理対象外の指定)
- z5:建具属性(包絡処理対象の指定)
REM #zk|日影図計算の条件の書き込み指定
日影コマンドで指定している緯度(度)、日赤緯(度)、測定高(m)、測定時間帯番号(0:8時〜16時、1:9時〜15時)の順に日影図計算の条件を書き出します(hzk 36 -23.45 1.5 0 など)。
REM #zw|線幅の設定・変更の書込・読込指定
線幅の設定・変更の書き込み・読み込みを指定します。「lw線幅」で書き込まれます。
REM #zc|文字基準点の書込を指定
文字基準点の書き込みを指定します。「cc文字基準点位置番号」で書き込まれます。
REM #0 〜 #99|指示点の指定
#0を指定すると、選択した点がデータの原点になり、無指定のときは範囲選択データの基準点が原点になります。#0を指定した場合は「#hp」の指定は無効になります。
#1〜#99を指定すると、選択した点の座標が「hp1 x y」(#1の場合)として書き込まれます。
#0〜#99に続けて文字列を記述すると、その文字列が指示点の選択時に表示されます。このとき、#0〜#99の後に「%d」を記述すると、文字列の前に「No.1」(#1%dの場合)が記述されます。文字列を何も記載しない場合は「No.1 基準点を指示してください (L)free (R)Read」が表示されます。
REM #2# 〜 #99#|連続指示点の指定
指示点の指定の終わりに「#2#」〜「#99#」を記述した場合、記述した番号まで自動的に指示点の指定になります。表示される文字列は、直前の指示点の文字列と同じになります。
「#2#」〜「#99#」を記述すると、指示点の選択時に「点指示終了」ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、指示点の選択を途中で終わらせることができます。
REM #0 REM #1 REM #10#
上記の場合、#0と#1の指示点の指定後に、#2〜#10の指示点の指定も行います。
REM #1- 〜 #99-|指示点間に仮線表示の指定
指定点と指定点の間に仮線を表示します。
選択した点は「hp#1- x y」(#1-の場合)として書き込まれます。
「#1-」とすると#1の点と次に指示する#2の点の間に仮線を表示します。仮線表示のときに、標準クロックメニューの左AM1時で15度ごとの角度と任意の角度を切り替えられます。「#1-」ではなく「#1/」にすると、初期設定が15度ごとの仮線になります。
REM #1- REM #2- REM #3
REM #1ln 〜 #99ln|指示点の指定時に線の指定
#1〜#99による指示点の指定時に線の選択を同時にできます。
「#1ln」の場合、選択した指示点の座標「hp1ln x y」と、選択した線「hhp1ln」「x1 y1 x2 y2」が書き込まれます。
hp1ln 0 0 ︙ hhp1ln -5 0 5 0
REM #1ci 〜 #99ci|指示点の指定時に円・円弧の指定
#1〜#99による指示点の指定時に円・円弧の選択を同時にできます。
「#1ci」の場合、選択した指示点の座標「hp1ci x y」と、選択した円「hhp1ci」「ci x y 半径」(円弧は「ci x y 半径 開始角度 終了角度 扁平率 傾き角度」)が書き込まれます。
hp1ci 10 0 ︙ hhp1ci ci 0 0 10
REM #1ch 〜 #99ch|指示点の指定時に文字の指定
#1〜#99による指示点の指定時に文字の選択を同時にできます。
「#1ch」の場合、選択した指示点の座標「hp1ch x y」と、選択した文字「hhp1ch」「ch x1 y1 x2 y2 "文字列」が書き込まれます。
hp1ch 0 0 ︙ hhp1ch ch 0 0 6.5 0 "123
REM #c、#f|実行時の起動オプション
10回まで実行時の起動オプションの指定ができます。
「REM #c」はIMEがオフのままで、「REM #f」はIMEをオンにして起動オプションの指定をします。
#cまたは#fの後に文字列を記述すると、その文字列が外部変形実行時に表示され、記述しないと「[ESC]コマンド入力->」が表示されます。
オプション指定は実行プログラムにより異なります。
REM #c&&、#f&&|オプションの確認・追加を指定
オプションの確認・追加を指定できます。
「REM #c&&」はIMEがオフのままで、「REM #f&&」はIMEをオンにします。
REM #e|バッチファイルによる設定終了
バッチファイルによる設定を終了します。