矩形

矩形(長方形)を描くコマンドで、現在の書込レイヤに書込線種で作図します。

メニューバー【作図】→【矩形】、またはツールバー【□】でコマンドを選択できます。

矩形コントロールバー

矩形を描くには、まず始点を指示し、次に対角点となる終点を指示すると作図されます。左クリックで任意点、右クリックで読取り点となります。

矩形の始点と終点の指示

矩形は、ひとつの図形ではなく4本の線として描かれます。ただし「ソリッド」はひとつの図形となります。


寸法や角度を指定する

角度や大きさを変えたい場合には、コントロールバー「傾き」や「寸法」に数値を入力します。数値の入力は、始点を指示する前でも後でも可能です。

寸法の入力は「50 , 30」のように横方向の幅と縦方向の幅をカンマで区切り入力します。ひとつの数値だけを入力すると、横も縦もその寸法となります。

始点指示の前に寸法が入力されていると、その寸法で赤い仮線が表示され、まずは基準点を指示します。その状態でマウスを移動させると、矩形のどの位置を基準点に合わせるのか選択できます。矩形の位置は「左・中・右」と「下・中・上」の組合せで9箇所の中から選びます。位置が決まったらその場所でクリック(左でも右でも同じ)すると作図されます。

矩形の寸法指定 基準点と矩形の位置

水平・垂直

コントロールバー「水平・垂直」にチェックを入れると、傾き0の状態と同じになります。傾きのテキストボックスに何も入力されていなければ変化はありませんが、数値が入力されている状態でも「水平・垂直」が優先されます。

ソリッド

コントロールバー「ソリッド」にチェックを入れると、中が塗りつぶされた矩形を描くことができます。このソリッド図形は4本の線ではなく、ひとつの図形として描かれます。

矩形のソリッド図形

「ソリッド」にチェックが入っていると、「対角線」のチェックボックスが表示されます。これにチェックを入れると、矩形の対角線だけを描くことができます。ただし、この対角線もソリッド図形として扱われるので、複写や移動以外の編集を行うことができません。

矩形の対角線

もうひとつ表示されるチェックボックス「任意色」にチェックを入れると、【任意■】のボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、色の設定ダイアログが表示され、ソリッド図形だけで使われる色を設定することができます。

ソリッド図形の任意色

多重矩形とコーナー面取り

コントロールバー「多重」テキストボックスに数値を入力すると、多重矩形やコーナー部の丸面取り、角面取りを入れることができます。

テキストボックスには「数値1 , 数値2」の形式で、2つの数値をコンマで区切るのですが、指定方法が少し複雑なので、数値1と数値2で分けて解説します。

数値1 多重矩形

数値1が正の整数の場合は、分割数となります。各矩形寸法の差、もしくは比率が一定になるように分割されます。

多重矩形 正の整数値

数値1が正の小数の場合は、整数部は分割数、小数点以下の数値は各矩形寸法の差に対する最小矩形寸法の割合となります。例えば、小数点以下が0(割合1.0)となる上の図の場合は、矩形寸法の差が「30 - 20 = 10」となるので、最小矩形寸法は「10 × 1.0 = 10」となります。

矩形寸法30で、多重矩形数「3.5」になる下図の場合は、矩形寸法の差は「30 - 18 = 12」で、最小矩形寸法は「12 × 0.5 = 6」となります。

多重矩形 正の小数値

数値1が負の数になる場合は、2重の矩形だけとなり、数値の絶対値が厚みとなります。小数も可能です。

多重矩形 負の数値

数値2 面取り

数値2が正の場合は、その数値の半径で丸面取りとなり、負の場合は辺寸法で角面取りとなります。

多重矩形 丸面取り 多重矩形 角面取り

面取りは内側の矩形にも適応されますが、面取り寸法は一番外側の矩形に対しての数値であり、各矩形寸法の比率によって内側の面取り寸法は小さくなります。面取り寸法が0以下になると、面取りは入らなくなります。

矩形チェックボックス

コントロールバーに「矩形」チェックボックスがありますが、チェックを外すと【線】コマンドと同様の機能に変化します。使い方は【】コマンドと同じです。


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